アイガモ農法
アイガモを水田に放して、除草駆除させ、無農薬で安全な米と鴨肉を同時に育てようというのが「アイガモ農法」です。
ルーツは安土・桃山時代
そもそも鴨を水田に放飼する農法は、わが国では約400年前安土・桃山時代に、豊臣秀吉によって推奨されたと言い伝えられています(秀吉としては、鴨が飛び立つことによって、敵の夜襲を知るという軍略的な意味もあったようですが)。
夢と言われた「完全無農薬栽培」が実現
その後もこの伝統的な農法は近畿地方を中心に戦後は鴨からアヒルに受け継がれましたが、戦後の農業近代化対策の中で、非能率的で時代遅れの前近代的農法として、片隅に押しやられました。しかし現在では、「完全無農薬栽培」は夢のものとし、除草剤以外の農薬はできるだけ使わない、いわゆる「減農薬栽培」がむしろ現実的栽培法として農家の共感を呼び、一定のひろがり(低農薬栽培・減農薬栽培と表示している作物)を見せています。だが、夢と思われていた、「完全無農薬栽培」がアイガモを水田に入れることによって、現実のものとなったのです。
アイガモ農法の効用を列挙すると次の通りです。
- アイガモの旺盛な食欲により、水田内の除草効果は抜群です。
- アイガモの雑食性により、水田内のウンカ類など害虫防除効果も抜群です。
- アイガモは泳ぎながらくちばしや足で水田の泥水を掻き回し、水田内に酸素を補給するとともに稲の株元をくちばしでよくつつくため、株張りがよくなるほど、中耕の役割をします。
- アイガモの排泄する糞尿は肥料にはやがわりします。
- 農薬を使わないため、水田周辺の生物が生き返るなど、自然環境が復元・保全されます。
- 無農薬で安全な米を生産し、消費者に届けることができます。
- 農家は、水田に通うことで、水田や稲の様子をよく観察するようになり、稲作技術の向上につながり、楽しく楽農ができます。

低温倉庫
低温保存・低温精米が美味しさのコツ!
丹波篠山の圃場(ほじょう)は、太古は湖であったという丹波篠山。耕地の耕土は深く、稲が育つために必要な栄養分が豊富に含まれています。その土壌で「コシヒカリ」「夢ごこち」「ミルキークイーン」を心を込めて低農薬・無農薬で育てています。収穫されたお米は低温倉庫で冬眠(温度13℃)させ鮮度を保ちます。そのお米を注文に応じて低温精米しますので鮮度は最高! おいしさ・安全・新鮮をあなたの食卓へお届けします。
有機農産物と無農薬栽培の違い
本当に安全な農産物を食べていますか?
「有機栽培」「無農薬栽培」「減農薬栽培米」などスーパーに行けばいろいろな表示を付けた農産物が並んでいます。今までは法律がなかったので、“自称”有機野菜や“自称”有機米が出まわってたこともあるようです。では、本当に安全な農産物、化学肥料や農薬を使わずに手を掛けて作られた農産物は、どれでしょうか?
農林水産省の基準では
- 有機農産物
- 化学合成農薬や化学肥料を使わずに3年以上経ち、有機質の堆肥で土作りをした田畑で収穫している
- 無農薬栽培
- たんに農薬を使わずに栽培していて、土などは対象ではない。
「有機農産物」の方が、より審査基準が厳しく、安全なのです。
そして、JASの認定を受けた「有機農産物」の目印は、「有機JASマーク」です。
安全な農産物は、このマークを目印に選んでください。
有機農産物・JAS認定についての詳しい説明はこちら
井関農園の取り組み
井関農園では、有機食品の「有機JASマーク制度」の改正に合わせて、早速、認定を取得しました。
- 「生産だけでなく販売に至るまで責任をもってお届けする」
- 「流通や販売での他のお米とのブレンド、名前の詐称は許さない」
この2つの大きな柱を元に品質管理に取り組み、井関農園はお客様に本当に安全な農産物をお届けしております。